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療育事例

CASE

水面に浮かぶ花びらと沈む花びら~言葉のキャッチボール~

こんにちは!
渋谷区で児童発達支援・放課後等デイサービスを運営している
アイビージュニア初台です☆

今回は、「言葉に親しみを持ってほしい」
そんな願いを持つ保護者の方へ向けて、
療育のなかで出会った小さな探究の時間をご紹介いたします。

「不思議だね」
「どうして水は冷たいの?」
「冬の水は冷たいのに、夏の水は温かいのはどうして?」

ある日、こんな問いを投げかけてくれる子がいました。

子どもたちは日常生活のなかで、たくさんのことを感じ取っています。

手を洗う。
ただそれだけの動作のなかにも、
・水という物質と感触
・手のひらに伝わる温度
・冷たい、温かいという感覚

といった、さまざまな体験があります。

そして、その体験を
「不思議」 という言葉で伝えてくれました。

その姿から、
水をテーマにした『小さな探究あそび』を取り入れてみることにしました。

まず、小さなペットボトルを手渡しました。

すると、子どもは自然と水道へ向かいました。

『水を入れる場所』を理解していると、
次に何をするのかも自然と分かります。

キャップを回して開け、水をいっぱいに入れ、キャップを閉める。
そして席に戻り、ペットボトルの水を容器へ移しました。

「わあ、冷たい!」

水に触れた瞬間の言葉です。

触れることで得られる感覚は、
言葉や思考の発達とも深く関係しています。

療育では、このような感覚体験を通して、
世界を理解していく経験を大切にしています。

水面には、窓からの光や影が映っています。

そこで、桜の花びらを浮かべてみることにしました。

「浮くかな?沈むかな?」

子どもはいいました。

「浮くよ」

そういって花びらを一枚落とします。

「浮いた!」

予想と結果がつながった瞬間でした。

次に、人肌ほどに温めた白湯を少しずつ足していきます。
子どもの手はそのまま水の中に入っています。

すると、
「なんで!?こっちは冷たくて、こっちは温かい!」

温度の違いに気づいた瞬間でした。

そして、浮かんでいた花びらがゆっくりと沈み始めました。

「沈んだ!」

驚きと発見が重なった場面です。

その後、子どもは花びらを次々と入れていきました。
「1、2、3、4、5…….」

数を「数えた」わけではありません。
それでも、子どもは自然と数え始めました。

これは『数概念の芽生えの段階』の姿です。

・物を順番に数えようとする
・数と物を対応させようとする

こうした経験の積み重ねが、後の算数の理解につながっていきます。

また、この活動のなかでは
ワーキングメモリの働きもみられました。

ペットボトルを持つ→水道へ行く→水を入れる→席に座る→容器へ移す

このように、複数の行動を順番に行う力は
学習や生活の土台となる力でもあります。

遊びのなかには、
こうした発達の要素が自然に含まれています。

この小さな体験のなかには、たくさんの学びがありました。
温度・・・水の冷たさや温かさを、手の感覚で知ること。
量・・・ペットボトルの水と、容器に移した水。同じ量でも見え方が変わること。
数・・・花びらを数える経験。

療育では、
あらかじめ決められた学習だけでなく、
子どもの「なぜ?」「不思議」
という気持ちから始まる学びを大切にしています。

触れてみる。
感じてみる。
言葉にしてみる。

こうした経験の積み重ねが、
言葉・数・科学の芽をゆっくりと育てていきます。

子どもは、
遊びのなかで世界を理解していきます。

そしてその遊びのなかには、たくさんの学びが隠れています。

子どもの「不思議」に寄り添う時間を、
これからも大切にしていきたいと思います。

☆お知らせ☆

アイビージュニア初台は、児童発達支援に若干の空きがございます。
見学や無料体験も常時受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。

〇児童発達支援
対象:1歳半~6歳(小学校入学前)
日時:平日午前・土曜日(空き状況は事業所にお問合せください♪)
※土曜日11:00~11:50は集団療育です。他の枠は1対1の個別療育になります。

 

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